カゲロウ日記

日々の徒然。

定時に退社してみたら世界が変わった話

 思いきって17時に退社してみた。まだ日が出ている頃、海沿いの人工的な街を散歩した。となりにいつも一緒にいてくれる友人がいた。チーズフォンデュとチョコフォンデュを同時にやって一緒に胸やけした。まだ19時だね、としみじみよろこんだ。

2時間の残業って大したことないと思っていたけど大きいね。

2時間あれば映画1本見れるからな。

2時間あれば世界救えるからね。

2時間あればかわいい子といい感じになれるな。こうやって。

冗談を言えるくらいだから一安心だ。住んでいるところの近くのインド人街を長い時間をかけて散歩した。 いつも助けてくれたのに、2週間前突然友人がパニック発作に陥った時、どうすることもできず途方にくれて一人、インド人にまみれて歩いていた。ディワリというインド人のお祭りの喧騒の中。爆竹が飛び交う中。辛そうな最後の姿を思い出しながら歩いた。

大きな体でオレンジを食べながら泣いた姿や、スーパーマンになろうとしすぎたのかも、と力なく笑った姿なんかを。

一緒に歩いているだけでよかったのに、と今日答え合わせができた。やっぱりひとりで歩くより、知らない街を探索するのはあなたとが良い。